日本初のギヤマン展に行ってきました。
先日、神戸市立博物館で開催されている特別展
「ギヤマン展-あこがれの輸入ガラスと日本」に行ってきました。
「ギヤマン」という言葉は、ポルトガル語のダイアモンドを意味する
ディアマンティ(Diamante)に由来しているとのことで、
ダイアモンドのような透明さと華麗なきらめきを放つ輸入ガラス器が
数多く展示されていました。
桃山から江戸時代、そして明治時代前期に伝承したものであるにもかかわらず、
1つ1つ丁寧に木箱に納められ、大切に保管されていた様子から、
当時の人々にとって大変珍しく、貴重なものだったことがわかります。
18・19 世紀のオランダ、イギリスなどの金彩、カットガラスなど、
大変美しく、その1つ1つに施された細かなカッティングや絵柄は
今日においても充分にデザイン性に優れていて魅了されるものでした。
でもそれ以上に、その影響を受けて日本で制作された和ガラスの
繊細さと機密さに驚かされました!
カッティング、色合い、絵柄、装飾、そのすべてが綿密に、丁寧に、
職人の手によって計算されつくされたような、妥協を許さない、
そんなこだわりを感じるものでした。
やはりこれは、今も変わらない日本人らしいこだわり、なのでしょうか。
よく見ると、作られた国によって、同じデザイン・形でも
微妙にそのイメージが異なるので、
そのお国柄や当時の使われ方を想像しながら見て周るのも
楽しみの1つかもしれません。
例えば、ポルトガルではガラスに少し厚みがあり、柄も手書き感の伝わる感じが、
ポッテリとしたかわいらしさ、日常感を醸し出しています。
また、イギリスやフランスのものはカッティングの細かな技術と
重厚感のある大きなガラス器が多く、
装飾品としても重宝されていたのかもしれません。
見終わった後、とっても優雅で贅沢な気分に浸れます。
9月15日まで開催されているので、ぜひ一度足を運んでみてください!
※ちなみに、ゆかたで来館すると割引が受けられるそうです♪
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2014_2giyaman.html#gaiyo